12月第1週に、群馬県太田市に2回出張した。意外と東京から近くて、北千住から直通の東武線特急列車で1時間強。従って時間距離は余り離れていないわけだけれど、街の雰囲気はかなり異なっていた。
まず、駅前のタクシーロータリーの真前に「BANCO DO BRASIL」、ブラジル銀行。駅前の一等地に、都市銀行でも隣の市を本拠地とする足利銀行でもなく、地球の反対側の国の銀行が立っているのだ。2002年ワールドカップ開催時に話題になっていたけれど、群馬県太田市にはブラジル人が多く住んでいて、10,000人以上いるらしい。彼らの大半が出稼ぎで来ているわけだから、送金等で利用されているのだろう。ブラジル銀行のホームページを覗いてみたら、横浜にも大阪にも出店していない。太田が極めて特殊な街であることが分かる。
駅の横に立つショッピングセンターの中には、ブラジルマーケットがあった。ブラジルから直輸入されているであろう、肉、ハム、豆、お菓子、調味料等が並んでいる。店員は恐らく全員ブラジル人で、表示も多分ポルトガル語で何が書かれているのかさっぱり分からない。かなりの品数があるので、需要が相当大きいことは窺い知れるのだけれど。従って不思議そうな顔をして店内を徘徊していたのだけれど、なぜか店員に片言の日本語でブラジルのパンを勧められた。せっかくなので買ってみた。少し塩辛いものの予想範囲内の味。シュラスコ(鉄串に肉を刺し通し、塩をふって、炭火で焼くブラジルの肉料理)は美味しいのになあ。
ところで、このブラジルマーケットが入ったショッピングセンターには、もう一つ興味深いエリアがあった。それが太田中華街。看板を見てみると、廣東、北京、上海、四川各料理に加えて、家庭料理、モンゴル料理、チャーハン・ラーメン専門、餃子専門まである。これらでも十分にバラエティーに富んでいるけれど、衝撃的なのが併せて存在している「日中国際貿易結婚相談所」。料理に加えてお見合いまで斡旋してくれる、サービス豊富な太田中華街。
さて、太田の名物としては焼きそばが有名。せっかくなのでランチに食べてみることにした。有名店が何店舗かあるらしく、今回はその中の一つ「焼きそば 太田」という店を選んだ。色が濃い焼きそばは、特徴がないというよりもむしろダシが効かずにソース味ばかりが強くて、全然美味しくなかった。店主が自慢げに、一週間前にギャル曽根が来てうまいうまいと平らげていったというエピソードを披露してくれたけれど、ギャル曽根の味覚は麻痺しているのはないのだろうかと心底思った。何でこんなものが名物になったのだろう。
太田で一番面白かったのは道端で見掛けた立て看板。「素敵な熟女パブ 年増園 TOSHIMA-EN」。語呂が良すぎる。実はどんな店か興味津々で入ってみたかったのだけれど、仕事があったので泣く泣く諦めた。その名の通り、年増だらけなのだろうか。
仕事の合間を見て駅周辺を歩くだけでこれだけの発見があった群馬県太田市。今後はほとんど行く機会はないだろうけれど、なかなかインパクトがあった。
おお。
太田市に行ったのですね!!
太田は私が年少時代を過した思い出の地です。
いまでも、祖父の家に帰るときに、必ず通るところです。
でも、あの頃と比べて大きく変わってしまってますね~w
投稿情報: erica | 2007-12-31 03:24
>erica
ericaのルーツがあんなところに(失礼)にあったなんて。
とりあえず、ブラジル関連に驚きました。
投稿情報: Shibuya | 2007-12-31 16:56
お、群馬に行ったんだ。
名古屋を担当する前は、
群馬を担当していたので、
月1回は太田に行ってました。
小泉とかスバルの工場近くだと、
もっと凄いよ(笑)
投稿情報: tom | 2007-12-31 21:44
>tomさん
確かに北関東エリア担当していらっしゃいましたよね。
眼鏡屋さんでのご活躍が懐かしいです。
駅前近辺だとまだまだ太田ワンダーランドを垣間見たに過ぎないのですね。
どんな世界なんだろう・・・。
投稿情報: Shibuya | 2008-01-01 10:53